南側前面道路より
コンクリートのマッスのうえに軽い木造の屋根。
軒先の薄さがポイントとなる。
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エントランス
門となる扉は木製の自動ドアの引き戸
パーキングのオーバースライダーも木製
バレエ・音楽室
右はリビング。写真中央奧にキッチンがみえる。
リビングとは大きな引き戸で開閉でき、南窓からは高原の登り斜面が見え、
別棟のエントランスまでみえる奥行きの深い景色となる。
リビング
右がキッチン 正面奧がバレエ・音楽室
洗面と階段室
リビング吹き抜け上部の窓からの光を洗面まで引き込み、明るい洗面となった。
ゆるい勾配の階段は登りやすくするために蹴上げ、踏面の寸法が重要です。
和 室
天井は杉のルーバー、障子は太鼓貼りで襖も白揉紙
障子とガラスのサッシの間に外部の光をコントロールするため
ブラインドが仕込まれている。
設計後記
こ
この住宅を設計していて、この住宅は御夫妻とその4人の子供が日常を演ずる舞台だという思いを強くしました。
何気ない一日一日が家族のみんなで創作される演劇となり、その演劇を支える舞台がこの住宅。ご家族に加えて、
白と黒のプードルのわんちゃんまで参加して彼らの動きが愛らしく、一層の味付けをします。
キッチンで奥様が忙しく料理つくり、わんちゃんが時々おねだりにまとわりつく。すぐ横のカウンターで宿題をやっている子、
バレエでくるくる回りながら奥様と目でやりとりする子、読書コーナーで本を読んでいる子、リビングでTVをみたり、
ピアノの演奏する子、夜のダイニングの大きなテーブルにはご主人が新聞に目を通している。
膝の上にはわんちゃんが入れ替わり甘えてくる、階段をわんちゃんの動く姿はそれだけで笑いが生まれる。
いろいろなコーナーにそれぞれの個性がそれぞれに好きな事をやっている。
奥様はその真ん中にいてご家族のために家事をやりながら一人一人のその光景をみている。
そんなシーンを思い浮かべていました。
完成して伺った時、お子様たちがいろいろなコーナーにみえると、とてもうれしい気持ちになります。